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東京バンドワゴン

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『東京バンドワゴン』本屋さんに行く度に引っかかっていた本。
何だ、この題名は? バンドをテーマにした話なの?
それにしても表紙の絵は古い感じがするしと、気になりながらも
なかなか手に取る事が無くそのままにしていました。
そうこうしていたある時、読みたいと思う本が無く本屋さんをうろついていた時
また目についたのが『東京バンドワゴン』。
その本の帯にある歌手の方の言葉が載せられていて、「この家族の一員になりたいです」
というものだったのです。
その一文を見て、なんだ?家族の話なんだ。それなら俺の好きそうなやつかもと
そんなに期待もせず買って帰る事にしました。
読んでみるとそこはドラマに良くあるようなナレーションというのか語りで物語が
進んで行きます。今でいうと『あまちゃん』で宮本信子さんのナレーションで
進んで行くあの感じです。ボクが読む本の中にはそういった書き方の本は初めてだったので
ビックリしましたがそれもそのはず、この本は昔よくあったホームドラマそのものなのです。
その証拠に本の最後、“あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ”
の言葉で結ばれています。
東京下町で東京バンドワゴンという老舗古書店を舞台に大家族が色々なドラマを繰り広げる物語。
なんともいえずそれぞれのキャラクターが良く、ボクも読んでいてこの家族の一員になりて〜。
家族がムリならご近所さんでもイイからこの家族と関わりたいと強く思います。(笑)
笑いあり、人情あり、そしてちょっぴり涙ありのこの小説。文庫本ではシリーズ第7弾まで
でています。こんなにも同じシリーズを追っかけて読み続けた事が無かったボクですが
この東京バンドワゴンシリーズはいつまでいつまでも続けて行って欲しい本です。
この小説の中に出て来るお決まりの台詞「LOVEだね〜」といった感じで愛しているのです。
このシリーズが終わる時、ボクは絶対泣くことでしょう。(苦笑)

by matu
by kusobaes | 2013-09-03 17:48 | ハエ日記